OSS117 アフリカより愛をこめて

監督は、ニコラ・ブドス
出演は、ジャン・デュジャルダン、ピエール・ニネ
日本では、劇場未公開
フランス諜報部のスパイが活躍する007もどきのお話
関係ないですが117といえば初めて買った車です

フランスらしいひねりの効いたブラックユーモア
差別意識と女性蔑視と言われそうな映画なんですが、今の時代でも多分ユーモアとしてこういう映画が製作できるフランスの奥深さ
確かフランスってアフリカにかなりの植民地を持っていた国でその国からの移民も受け入れている国
それなのにこのセリフですから恐れ入ります
007もどきの動きも滑稽でありながら愛を感じさせる不思議さ
ショーン・コネリーさんの007へのオマージュですか
お話としてはとあるアフリカ国家での政府転覆計画を阻止することを命じられた117
転覆計画に武器を供給するのはもちろんソ連
このスパイも情報局も左翼嫌いで描かれていてミッテランが大統領になるはずもないと信じている
おいおい、こんな描写大丈夫ですかと思うけどこれも懐の深さ
国のためなら愛情もへったくれもなく簡単に裏切る現実感
007よりはるかに政治的です
まあ正義は勝たないというエンディングですがそれはありでしょうね
しかし1000番台の若手スパイがワニに食いちぎられた姿で平原を這う姿
シュールすぎました