MR エム・アール

作者は、久坂部羊さん
出版は、幻冬舎です
登場するのは製薬会社のセールスマンさんたち
厳しい世界だなあ

高血圧で何十年も通院中ですが、小さな町のお医者さんにも製薬会社の方がやって来てみえます
院外処方になっても治療で使う医薬品は多種多様
それに処方箋を書くのもお医者さん
よく似た薬品があればどれを使うのかはお医者さんの判断次第
小さなお医者さんでもこれだから大学病院などと言ったら莫大な権益
製薬会社同士がしのぎを削るのはやむを得ないことです
この本にも登場しますが昔は今の比ではなかったようですね
接待、接待
そして研究費の助成
そんな内幕を暴いて大丈夫ですかなどと思っていたら、途中からどうも雲行きが怪しくなるんですよこの本は
何か途中からヒューマンドラマ風になっちゃうんです
セールスマンさんに患者のためとか声高に叫ばれるとちょっと引いちゃいます
最後には踏み絵のような終わり方
企業ならば仕方ないことと読者は思ってるんですから開き直ってほしかったです
この失速感がとても残念
そういやこの本にも出てきますが就職したころは150超えると高血圧だったのに今や130超えると高血圧
これで日本中に高血圧って診察される人が増えて薬の売り上げは大幅増
どうも納得できないなあ