12人の優しい日本人

監督は、中原俊さん
出演は、塩見三省さん、相島一之さん
公開は、1991年12月です
ブレイク前のあの豊川悦司さんも出演
元は三谷幸喜さん率いる東京サンシャインボーイズの舞台

裁判員制度が日本に導入される前、日本に陪審員制度があったならという設定
アメリカの名作映画『十二人の怒れる男』がモデルとなっています
そういえば裁判員裁判に呼ばれたことはないですね
ずっと前に職場の方が選ばれたと聞いて本当にあるんだなどと思ったことを思い出しました
一体どれぐらいの人が選ばれているんでしょうね
ただこの映画でも塩見三省さん演じる陪審員長のトラウマになっているのが過去の評決
被疑者に罪を科すということの重み
実際には検察と弁護士の間で駆け引きがあると思うのですが、最終結論を出すことの重み
この映画の中でも陪審員の心は揺れに揺れ動いています
評決は全会一致が原則、一致しなければまた新しい陪審員が選ばれる
これを逆手に取るのがWOWOWで放送された『BULL』に登場するような陪審員を徹底的に調査して都合のいい評決を導き出すような裁判科学なる分野
ここまでやられると確かにこの制度に疑問も感じてしまいます
えいが自体はアメリカ版と同じである1室での議論だけが延々と続くのですが、それがまた余計なものがなくて面白くて仕方がない
派手じゃなくてもこういう映画もいいもんですね