監督は、野村芳太郎さん
出演は、大木実さん、宮口誠二さん
公開は、１９５８年１月です
ストーリーよりも風景に目がいってしまって困ってしまいました
懐かしいんですよ
懐かしいと言っても生まれる前の作品
でもあの時代は今よりも時が進むのが遅くて、特に地方ではゆっくりと時が流れてました
蒸気機関車の走る風景にボックスシートの座席
席がなければ通路にしゃがみこんでの夜明かし
暑ければ窓は全開で天井には扇風機
ＪＮＲのロゴなど入ってました
懐かしいの一言
映画に戻れば、東京で強盗殺人を犯した犯人の捜索に向かった刑事２人組
彼らは昔の恋人の家を張り込む
今から見ればあまりに単純な捜査方法
現れるのをじっと待ち続けるのですから
それも彼女の家の目の前の旅館にですから
彼女が出かけるとなると尾行するのですが、これまたみえみえの尾行
一緒のバスに乗って一本道をついて行く
今なら絶対に考えられない
犯人とその彼女を演じているのは田村高廣さんに高峰秀子さん
あまりに無表情な高峰秀子さんには驚きです
風景は懐かしいのに、どうも設定にはついていけないという不思議な作品でした
これまたひねくれちゃってますね
