ヨーロッパ

監督は、ラース・フォン・トリアー
出演は、ジャン=マルク・バール、バルバラ・スコヴァ
公開は、1992年10月
デンマークスウェーデン、フランス、ドイツ、スイスの合作映画
舞台は敗戦直後のドイツ

主人公はアメリカから少しでも復興の手助けができればとドイツにやって来ます
伯父を頼って鉄道会社の車掌の助手として働き始めます
この監督はいまちょうどWOWOWで放送されて必死で観ている『キングダム』の監督さん
だからか伯父を演じているのが『キングダム』で嫌いなデンマークスウェーデンからやって来た偏屈な医師役のエルンスト・フーゴ・イエアゴーさん
そして映画でも同じような偏屈じいさんです
戦争に敗れ、連合国に占領された時代のドイツ
日本の占領は思ったより簡単だったと言われてますが、この映画など観ると確かにそうなのかと思います
連合国に対する抵抗組織があって、連合国に協力するドイツ人を虐殺などしてるんですよ
多分日本じゃなかったことです
そして連合国に協力する人もそのことに対してひけ目を感じてる部分も描かれています
この映画でも鉄道会社の社長が自殺するのはそんなところに原因があるのではと思わせます
復興に役立つからとある程度の恩恵を受け取った社長はナチスに対する協力者の尋問からも偽の証言ですり抜けます
それがどれほど彼の重荷になったんでしょう
主人公の青年の崇高な理想なんてちっぽけなものなのかもしれません