アラビアのロレンス

監督は、デヴィッド・リーン
出演は、ピーター・オトゥールオマー・シャリフ
公開は、1963年2月
てっきり第二次世界大戦のお話だと思っていました
もっと前のお話だったんですね

アラブのために働いたイギリス軍人
その葬儀の場面から映画は始まります
葬儀後の参列者へのインタビューは全く評価の別れる意見が述べられる
彼は一体どんな人物だったのか
映画の中でも最初の慈悲深い人物が最後には自らのピストルで多くの人の命を奪う人物へと豹変してしまっている
アラブのことを思っての行動も優秀な軍人であっても優秀な政治家でなかった彼には荷が重すぎたのかも
2時間半を超える映画ながら彼の心の葛藤を描き続けているので退屈はしないです
こちらは勝手に満州国石原莞爾さんをダブらせたりして観ていたからか、イギリスのアラブ政策を日本は満洲で真似したのではなどと思ってしまうのは間違いなんでしょうか
どちらにしても国の利益のために犠牲になる人が出てくるなんて悲惨な状況であることは間違いなし
政治家って怖いですよね
最後に最近の映画音楽って既成の曲を散りばめることが多いのですが、こちらは正統派の映画音楽
書き下ろしの映画音楽でその主題がアレンジされながら何度も登場します
それがとても耳に心地よくて気に入ってしまいました