ラストエンペラー

監督は、ベルナルド・ベルトルッチ
出演は、ジョン・ローンピーター・オトゥール
公開は、1988年1月
日本では言わずと知れた清朝最後の皇帝で、日本の傀儡国家満州国皇帝愛新覚羅溥儀の物語
この人は本当はどういう人だったんだろう

3歳で清朝の皇帝につき、やがて皇帝の地位を追われる
うーん、この時点で殺されても仕方がなかったはず
政治体制が変わればかつての権力者は殺されるか逃げ切るか
でも戦乱に明け暮れる中国では利用価値があると思われたのか生き延びている
そして彼を利用したのは日本
でも皇帝とは名ばかりで満州国を牛耳るのは関東軍であり日本
本当に権力を手にできると思っていたのならやはりボンボンでしょうか
敗戦後は日本の行ったことを自白していくのだけれど、ここでも今度は中国に利用される
そして一市民として中国で生き延びる
一体何を思いながら中国で生き延びたのか
死に際して何を思ったのだろうか
そして御妃であった婉容さんの悲しい人生
子どもは闇に葬られ、アヘンに溺れる
これだけ見れば溥儀という人物はどうしようもない人物
この人に国を任せなかったのは中国にとって良かったのかもしれない
しかし『戦場のメリークリスマス』に比べると坂本龍一さんの演技は格段に進歩していますね