狙われた楽園

作者は、ジョン・グリシャム
出版は、中央公論新社
『「グレートギャツビー」を追え』の続編と呼んでもいいような作品
前作では主役だったマーサー・マンは脇役です

この作品では書店主ブルース・ケーブルが一枚看板
彼の住む島を襲った大型ハリケーン
その上陸の日に彼の友人でもある作家が亡くなります
事故と思われた事件はあらぬ方向に進み、ある陰謀が明らかになっていきます
静かに暮らすはずだったブルースは殺された作家の姉に頼まれ、彼の遺作のエージェントに就任
実は殺された作家の遺作はある大企業の陰謀を暴くものだったので彼は殺されていたんです
ネタバレはここまでにしておきますね
前作は敵役だった会社を取り込んでのブルース・ケーブルさんの大活躍です
とても面白い作品なんですが、事件解決の糸口の場面が拍子抜け
ここまで盛り上げておいてこれはないでしょうってのが正直な感想
完全犯罪を目指していながらこんな凡ミスが起こりますかね
こんなミスを犯すようならもうとっくに捕まるか殺されていたのでは
盛り上げ方が実によかったのにこれは本当に残念
読んだ人は全員そう思ったのではないでしょうか