ヒンターラント

監督は、ステファン・ルツォヴィツキー
出演は、ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フリース
公開は、2023年9月
オーストリアルクセンブルクの映画で、捕虜生活を送った戦士が敗戦国となった祖国での現実に直面
そして次々と起こる戦友の死

監督さんの持ち味なんでしょうか、当時の街並みの再現は明らかにCGとわかるもの
敗戦国らしく暗くゆがんだような映像
ロシアの捕虜生活から祖国へ戻る船の中での場面から映画は始まります
病で死んでいく戦友を川に捨てる姿
そうしないと自分たちは祖国に帰れない
そんな思いまでして戻った祖国に彼らの居場所はありません
それどころかロシアの捕虜生活のためにアカと蔑まれる
別れた戦友の死から容疑者と疑われる主人公
戻った住まいに妻子の姿もない
次々と起こる殺人事件は彼に関係する人たち
かつての職場である警察に戻った彼は捜査活動を始める
ざっとそんなお話なんですが、ともかく暗い画面が延々と続きます
犯人は最後に登場するのですが、まさに意外な人物
それまでほとんど触れもされなかった人物が急に現れます
さすがにこれには驚くとともに、あなたは誰っての正直な感想
しかし、敗戦による体制の変化って惨いですよね