TATOO〈刺青〉あり

監督は、高橋伴明さん
出演は、宇崎竜童さん、関根恵子さん
公開は、1982年6月です
三菱銀行人質事件を題材にしているのですが、起こったのが北畠支店
通った高校が北畠にあったのでよく覚えています

もう大学に入っていたのですが、大阪出身の1学年上の先輩が北畠で立てこもりやと大騒ぎして教えてくれました
30までにでっかいことをやるんや
あの頃って誰もが何かしらいつか大きなことをやってやろうなんてことを考えていた気がします
主人公が読み漁る大藪晴彦さんの小説なんてその典型で、本に登場する超人的な主人公に憧れてました
でも現実はそんなわけにはいきませんよ
大体でっかいことがよくわからないんですから
それでもいつかはでっかいこと、でっかいことと考え続けた主人公
普通は途中ででっかいことなんて無理だって諦めます
そんな中、主人公の彼女が逃げて行ったヤクザが当時日本一のヤクザの親分を狙撃する
その男が主人公に言ったのが、でっかいことやるから、その時は俺の知り合いやって言いや
そしてその男はでっかいことをやり遂げた
次は俺の番や
銀行に押し入って、人質とって、殺人までおかす
大きな勘違いです
でも鮮烈な事件であったのは間違いありません
この映画では主人公の母親を演じた渡辺美佐子さんがいいですね
この女優さんは普通の母親を演じるより、息子を溺愛するような母親など少しおかしな母親を演じると天下一品です