作者は、ジャック・エル=ハイ
出版は、ランダムハウス講談社です
ロボトミストはロボトミー手術を行う人
ロボトミーでロボットを思い浮かべる
でも間違いだそうで、ロボが脳の葉、トミーが切断だそうです
精神外科と言って、心の病気を外科手術で直すというもの
それを推し進めたアメリカの精神科医ウォルター・ジャクソン・フリーマンのお話です
前頭葉は人の感情を司る大切な部分だそうで、そことを繋ぐ神経を切断することで不安などが消えるんだそうです
しかし、この手術何やらいい加減
最初は、頭蓋骨に穴の開け、そこに特殊な器具を挿入してそれで切断
手探りで切断する場所がわかるそうです
その後の眼窩からアイスピックを差し込んでそれで切断
手術と呼んでいいのかも疑問
でもある程度の効果があった患者もあるようで、日本でも行われていたそうです
薬での治療が中心となって廃れたそうですが、今でもどんな治療も効かない精神病の最終的な治療として方法は違いますが、脳にメスを入れるというか傷をつけるというような治療法はあるそうです
大人しくなるのはある程度の効果とみるか、感情の欠落とみるかで評価も変わってきます
ただ、こいう病気の患者を持つ家族の苦労は並大抵でないはず
本にも出てきますが、治るなら良し、それで暴れなくなる、もしくは最悪なくなってしまっても良しとする家族もいたそうです
倫理的にどうのこうのとかいうのは簡単ですが、ひとつの選択肢であったんでしょう