監督は、キム・チョヒ
出演は、カン・マルグム、ユン・ヨジョン
公開は、２０２１年１月
題名からだと幸せいっぱいのチャンシルさんを想像するのですがところがどっこい
それでもこの映画の時間の流れ方って好きですね
日本でもそうなんでしょうが映画監督を頂点とする何とか組の世界
黒澤組とか小津組、最近なら三谷組
俳優さんから裏方までが家族のように映画製作を進めるあれですよ
主人公もある映画監督の下でプロデューサーを務める女性
ところが監督が急死したことで世間の荒波に放り出されてしまう
監督がいたからあなたがあったなどと言われて激怒するがやはり簡単に仕事はやって来ない
ある老婆の営む家の間借り人になり、女優の家政婦のような仕事を始める
老婆は娘を亡くしており、その部屋には幽霊が住み着いているのだけれど自分は香港スターのレスリー・チャンだと言い張るところなど笑ってしまう
この幽霊のように映画愛は満載
主人公の女性は小津安二郎さんの大ファンだったり、映画のタイトルが何度も出てくる
そしてセリフがまた心に染み入る
見ると美しい、側にいると愛おしいなんて人に会えないかなと思ったり
あー、このゆったりした流れには虜になってしまう
周りの人がこの人の福なのかもしれないですね
余談ですが登場する「ジプシーのとき」って映画が登場するのですが観たくなってしまいました
