最期の声 ドキュメント災害関連死

作者は、山川徹さん
出版は、角川書店です
こういう事実があるとは知らなかったです
生活が一変されてしまうことでおこる悲劇

これから梅雨の時期や台風の時期を迎えまたおこるであろう自然災害
濁流の飲み込まれたり土石流に飲み込まれたりしておこる直接的な死
誰でもがそのニュースを見て悲惨でかわいそうな出来事だと思う
しかしそれ以上の方が亡くなる災害関連死とというもの
住み慣れた住まいを逃れての避難所生活のストレス
危険の迫った入院先からの搬送による病状変化
そして言い知れぬ不安からの絶望感
これらが原因となっておこる死
その救済措置が取られるようになったのは阪神淡路大震災以降
それまでは直接死だけが災害の犠牲者で救済の対象者
それでも出来上がった制度は申告制
申請には多大な労力が必要で必ず認定されるとは限らない
そして申請することへの負い目
身寄りがなければそもそも申請されることもない
不透明な審査制度も問題
ただこういう本が出版されることで制度自体が知られれば大きな力になるはず
本で取り上げられた多くの関連死と思われる方々の事例
こういう人たちをいることで制度というものは良くなっていくはず
作者と出版社に拍手です