歴史学者という病

作者、本郷和人さん
出版は、講談社です
目からうろことはこのこと
なぜ私は挫折したか

売れっ子の歴史学者さん
小和田哲男さんや千田嘉博さんなども同じですよね
テレビに出演して本を書く
偉そうかもしれませんが大したものだと思います
同じ日本史を専攻したのに雲泥の差です
まあそれは大学に入学した時に既に感じてました
大体が目的意識もなく専攻を選んで入学した人と目的意識を持って入学した人とではスタート地点で違います
何でやろうと思ったらこの本に回答が書いてありました
物語としての日本史が好きだっただけだったから
本は好きだったので小さい頃から戦国武将の伝記を読んだり、まんが日本の歴史などを読み漁ったりしてました
そして大阪城や姫路城に行ってはすごいなあと思いつつ、それを築いた豊臣秀吉などに憧れたりしてました
じゃあ、日本史専攻でもいいか、偏差値も史学科では高いし
入学したら講読の授業は古文書を読むこと
これはアカンと古文書を読む会などに参加するもすぐに挫折
今思うと専門の授業をほとんど覚えていない
言語学の知念先生とか民俗学の千葉先生の授業、それに司書過程の授業は覚えているのに
勝手に物語を自分で作って人物に憧れていただけ
本当ならちゃんと史料を読み解いて分析していくのが歴史学なのに小説を書くようなつもりでいたのが間違いだった
そう言えば卒論の口頭試問で趣味の日本史と言われたのはこういうことだったようです
あの時に気づけばよかった
ちなみに『尾張三河における中世城郭』が卒論の題名
そして中身は城郭大系などからの丸写しに写真を添えただけのものでした