町中華の丸かじり

作者は、東海林さだおさん
出版は、朝日新聞出版です
もう何作目になるんでしょう
東海林さだおさんの食のエッセイ

ちょうどコロナが蔓延する少し前のエッセイ
この後にあんな時代が来るとは誰も予想していなかったです
何があろうと生きているものは生きるために食べ物を口にしなければなりません
そこが食のエッセイの身近さで面白さ
今回も様々な食べ物を滅多切りにしてくれます
そして楽しみは文章だけじゃなくてイラストも楽しすぎます
イカのお話から始まるのですが、確かにどうしたスイカです
いつの頃からかカットしたスイカが売られるようになった
確かに家族が少なくなればスイカは大きすぎる
半分や4分の一カットのスイカがスーパーに並ぶようになりました
丸ごと買って切った時にわかる当たりはずれはもう過去のお話
棚落ちのスイカなんて売ってません
それが今度は細かくカットしてスイカがプラのカップに入って売るようになった
これなどスイカがパイナップルの後を追いかけているようでさびしいじゃないですか
いやいや本の話なのに自分がスイカについて語ってどうするんだ
いや、実はこの本の最大の魅力は読んでるうちに自分もその食べ物について語りたくなることなんです
ぜひ読んで語ってみてください
この本を読んでから車窓に見える丸いガスタンクを見ると、どこかのガス会社があれをスイカのような塗装にしてくれないかなどと思っています
ほーら、ドンドン語りたくなるんです