監督は、勅使河原宏さん
出演は、三國連太郎さん、山崎努さん
公開は、1989年9月です
見事なまでに重苦しい映画です
重厚というのではなくてストーリーに画面とも重い空気が立ちこめています
千利休という人物は確かに謎に包まれた人物
茶人としては超一流
そりゃ今も茶道界に生き続ける千家という名前があるくらいですから
そして豊臣秀吉のブレインとして公儀のことは秀長に、内々のことは利休にといわれたほどの人物
茶人としては侘びの世界を確立した人物
それでいながら豊臣秀吉の黄金の茶室にも理解を示すような発言
これは秀吉に恭順してのことなんだろうか
政治家としては表舞台に立った人物
そんあことから二面性を持った人物であることは間違いないでしょう
この映画では苦悩がありながら豊臣秀吉の意のままに動く人物として描かれています
まあ本当に画面が暗くて重苦しい
侘びの世界なのかもしれませんがド派手な衣装の秀吉が画面に登場しても暗くて重苦しいのはある意味凄いことです
唯一明るい場面は信長が登場する場面です
これで利休が描かれているのかと言えば疑問を感じる映画でもありました