帰らざる日々

監督は、藤田敏八さん
出演は、永島敏行さん、江藤潤さん
公開は、1978年8月です
バン様世代の青春といえばこういう世界
ほろ苦いけれど懐かしいのが青春です

この時代の青春物といえば永島敏行さん
『遠雷』もそうですが抜群に似合うんですよね
そしてこの映画で相手役を務める江藤潤さんもそうです
永島敏行さんは最近でも貫禄のついたいで立ちで重役役や議員役で登場なさるのですが江藤潤さんはとんとお見かけしません
甘いマスクが年をとられて邪魔になっているのでしょうか
もう一度拝見したい役者さんです
こちらの映画の主人公は作家になるという夢を持って東京を行ったのですが今はバーのバーテンダー
父親が亡くなったとの知らせで育った飯田に向かいます
78年ですからちょうど大学に入った年
東京から飯田まで急行列車が走っていたなんて今では信じられない
その車中で浮かぶのはあの高校時代のこと
出会った女性に親友たちのこと
本当に楽しくてほろ苦くて懐かしい時代
彼女や親友たちの今はわからない
そして父親の交通事故の記事を読む主人公の目には衝撃の事実
夢を見ながら挫折した自分と親友
こんな形では交錯したくなかった
明るいだけが青春じゃあありませんよ