マグニフィセント・セブン

監督は、アントワーン・フークア
出演は、デンゼル・ワシントンクリス・プラット
公開は、2017年1月
あの「荒野の七人」のリメイク
ということは「七人の侍」がモチーフ

そんな2作品と比べるのはあまりに酷というもの
よく頑張ってはいますがやはり肩を並べるのは無理でした
何がアカンてデンゼル・ワシントンさん演じるチザムの私怨を持ち込んじゃったこと
元の2作品は社会からはじき出された侍やガンマンが純粋に村人のことを思って手助けしたのが作品の肝
確か財宝があって分け前にあずかろうと思って参加したガンマンもいましたが、盗賊団に恨みなどは抱いていなかったはず
だから侍やガンマンが清々しい
そしてそんな侍やガンマンより村人の方が偉いんだと讃えてエンディングを迎えている
またいつもの生活が始まると
それがないんですよこの作品には
村人のためじゃなかったのかという失望感
ガンマンの個性も希薄だし
「荒野の七人」で一番好きだったのはロバート・ヴォーンさん演じたリー
早打ちの名手なのに悪夢にうなされる毎日
その悪夢を断ち切って戻った村であっという間に盗賊を撃ち殺し、ふっと外へ出た瞬間に撃ち殺されるあの人です
この映画ではイーサン・ホークさん演じるグッドナイトがその役
でもその苦しみが出てくるのはセリフでだけ
あの悪夢から目を覚ますような場面が欲しかったんです
いやはや、やっぱりリメイクは難しい