監督は、フィリダ・ロイド
出演は、クレア・ダンハリエット・ウォーカー
公開は、2021年4月
夫のDVから逃れた女性の奮闘記
何に奮闘するかといえば自分たちの家を建てること
そりゃ感動の物語ですわ
旦那のいい加減さなんて見ててもムカついてくる
大体もう酒をやめるとか心を入れ換えるなんて大口叩いて言う奴にロクなのはいない
それなのに悪知恵ははたらいて反対に女性を訴える始末
そのおかげで彼女は苦境に追い込まれてしまう
家が何とかなりそうなのに住宅の申し込みを行ったとか、彼女が娘との接見を妨害してるとか
法律的にはアウトなのは彼女の方
それでも彼女は元旦那のひどい仕打ちを裁判官に訴えていく
すると裁判官は彼女の言い分を認める
でも観ながらかすかな疑問が沸々
それって間違いじゃないですかって
情に流されちゃいかんのですよ、法律って
この映画、どうもいい人たちに囲まれた物語
メイドで働く女性に土地を提供する雇い主
ボランティアで作業に参加するたくさんの人たち
ホームセンターで初めて会った女性に作業を頼まれて普通応じますか
普段は付き合いが悪い彼女に作業を手伝ってと言われて参加する子ども同級生の母親
うーん、どうも話が簡単すぎる
悪人らしい人は元旦那とその父親だけ
遅刻が多いと叱りつける彼女が働くパブの亭主は悪人に見えるけど雇い主なら普通のこと
この現実感の無さがこの映画の弱点じゃないでしょうか
でも流れる音楽は素晴らしいですよ