海獣学者、クジラを解剖する 海の哺乳類の死体が教えてくれること

作者は、田島木綿子さん
出版は、山と渓谷社です
海獣ってクジラやイルカみオットセイなど
海に住んでいながら肺呼吸って不便ですよね

それなのに海に住んでるんですからなんでやねんです
陸の生物と違って生態がわかりづらいのは確か
特にクジラなんて大きくて重くて飼うこともできないから生態がよくわからない
確かに仰る通りです
それを調べる唯一の方法に近いのが浜に打ち上げられたクジラの調査
書いてあるように警察が死体を解剖してその死因を調べ、事件を解決するのと同じようなもの
その学者さんがクジラなどの大型哺乳類は女性が多いというのがまた不思議
巨大な死体と血だらけになって格闘するのが女性なのだから驚き
ちなみに男性は小さな哺乳類が好きなんだそうです
世界中から叩かれている日本の捕鯨ですが、今よりも盛んであった時代にそれ相応の調査をしていれば違った結果になったのかもしれませんがもう遅すぎるし
ただアメリカなんかも油をとるためにクジラをかなり捕っていたようなんですよね
最後の章では海洋プラスチックのお話が出てきますがこれは怖いです
あの巨大なクジラの生態にも影響を与えるのがほんの小さなプラスチック
確かに分解はされないが身体に悪影響を与えるなんて知りませんでした
文章も楽しいし、内容もわかりやすい
こんな文章が書けたらなあ