おみおくりの作法

監督は、ウベルト・パゾリー
出演は、エディ・マーサンジョアンヌ・フロガット
公開は、2015年1月
実直が評価されない時代は貧しい
そうは思いませんか

身寄りがなくて逝ってしまった人たちを見送るのがお仕事の主人公
ひとりひとりの遺品を調べ、手がかりがあれば連絡を取って最後の別れをお願いする
それを毎日のように実直にこなしていく
ところが時代は変わって効率を求める上司が現れる
彼の仕事ぶりは時間がかかりすぎると
手早く処理して次から次へと案件を片付けていくのがこれからの時代
彼は解雇を言い渡される
最後の案件を今まで通りに実直にこなす彼
手がかりをもとにいろんな人たちとコンタクトを取っていく
そして最後のお見送りの日に埋葬場所にはたくさんの家族、知人に友人が現れる
いつも一人で故人を見送っていた彼の姿は残念ながらそこにはない
100分程度ですから小作品と呼べるかもしれませんが実にいいお話
橋下さんが脚光を浴びた頃からやたらと公務員にも効率を求められるようになった
でも公務員の基本は全体に奉仕者
実直がまさにそれなんですよ
こういう映画を製作していただいてありがとうございます