戦争と人間 第一部、第二部、第三部

監督は、山本薩夫さん
出演は、滝沢修さん、芦田伸介さん
公開は、1970年8月(第一部)、1971年6月(第二部)、1973年8月(第三部)です
三作あわせて9時間にも及ぶ大作
日本のおこした戦争への強い反省がこめられた作品です

今なら自虐的作品、左翼思想などと言われるのかもしれませんね
どうも最近は反対の意見に対して左翼だとか反政府とか決めつけてしまう傾向があるみたいですが決してそんなことはないんですよ
まあそんな意見を言えるだけでもまだましと思うところもありますが
この映画の中でも戦争に反対することを非国民や左と言って殴る蹴るの暴行をはたらかれるのですがそれに比べれば今の社会はまだましと思ってもいいのかも
まあ戦後25年で製作されたこの映画は実に見ごたえがあります
確かに第三部は戦闘場面のために製作費がかさんだのか当時のドキュメンタリーフイルムがかなり挿入されて一部、二部とはかなり違った仕上がりになってますが
第四部も戦後編で製作されるはずだったのに製作されなかったのは残念です
戦争の責任をどう描いたのか観たかった気がします
戦争を知っている人が少なくなり、戦争を正当化する風潮の昨今
今後もこういう映画を製作してほしいものです