顔のないヒトラーたち

監督は、ジュリオ・リチャレッリ
出演は、アレクサンダー・フェーリング、アンドレ・シマンスキ
公開は、2015年10月
1944年の敗戦から19年後1963年のアウシュビッツ裁判
ニュルンベルク裁判で裁かれなかった人たちの戦争責任を問う

アウシュビッツは戦後すぐにその非人道的が白日の下にさらされドイツの人ならだれでも知っていたと思っていたこと
この映画の時代には多くの人がその存在や残虐行為を知らなかった
当時の雰囲気は今の日本と同じ
過去は振り返りたくない
残虐行為として語られるのはでっち上げのプロパガンダ
それでもちゃんと立ち上がった人たちがいて、それを世間にドイツ人の手で知らしめたのだから素晴らしい
でもいつの時代でもどこの国であっても政治家たちはズル賢い
いかに臭いものにはふたをしてしまうか
多くのナチス残党が南米へ逃げ出せたのも政治家たちの力があったから
そして堂々とドイツに入国もしているのだから驚き
そんな力ある人たちに立ち向かった人たち
ただどこまで誰の責任を問うのかは難しい問題
アイヒマン裁判でもアイヒマンの口から語られた命令に従っただけという言葉
このアウシュビッツ裁判でも裁かれたのは軍人だけ
連れ去られたユダヤ人の家から物を盗み出した市民に責任はないのか
そんなことまで考えだしたらどうすればいいのかわからなくなってしまう
ただ自分たちで自分の責任を問う裁判を行ったことがドイツの責任の取り方だったし世界の国から評価された要因であるのも確か
も一度日本も考えないと