監督は、ソ・ウンヨン
出演は、パク・ハソン、ハ・ユンギョン
公開は、２０２１年１１月
この少女はどんな大人になるのだろうなどと考えると恐怖さえも感じてしまう
幼児虐待の一面だけを見るとどこか間違ってしまう気がしますね
ずっと父親から虐待を受けていた少女
その彼女を見守る福祉施設の職員
そして女性警察官
大人二人の共通点は上手く自分をコントロールできずに感情的になってしまうこと
事件は少女が誘拐され、身代金は国民に要求
わずか１０００ウォンを個人から集め、１億ウォンになれば人質を解放する
突飛もない要求に警察や社会は混乱
エンディングに向かって事件の全容が明らかになっていくのですが、そこには闇があるんですよ
家庭内のことには口を出せず、子どもたちを助け出せないジレンマに感情を掻き立てられる職員
少女への感情移入が突飛もない行動へ向かわせる
そして、同じように誰も助けられないと無力感を味わっている女性警察官
そんな大人たちの心の葛藤とは別に大胆な行動に出る少女
先生が彼女は恐ろしいと言った言葉はやはり現実だったのか
この映画は一筋縄ではいかない闇を見事に描いてます
ただその分観終えると心の中にどんより感が漂いますね
