作者は、ジョン・グリシャム
出版は、中央公論新社
知らなかったですよ、法廷ものじゃない作品があるなんて
フィッツジェラルドが題材だからか訳者は村上春樹さんです
図書館から世にもまれな稀覯本が盗まれる
窃盗団の物語かと思ったら違うんですよ
窃盗団から今度はその稀覯本を買ったある書店主の物語に発展
窃盗団を追うFBIに稀覯本を追う保険会社
保険会社に雇われたある作家が書店主にスパイとして接近
今までの弁護士を主人公にしたジョン・グリシャムさんの小説とは全く似ていない作品
それでいて図書館に身を置いたものとしては図書館や書店、本の世界に浸れて大満足の作品
最後には大人の世界で事件が解決するのはある意味では法廷ものに近いのかもしれないですが
今はどうか知れませんがまだ働き始めた頃には初版本の価値があった時代
当時はまだ初版本を集めている人もいました
今の職場でもこれは『みだれ髪』の初版だからなどと言われるのですが個人的にはだからどうしたって感じです
印刷物は初版だろうが重版だろうが中身は一緒
それに価値を見出すなんて読書好きにはどうでもいいこと
まあコレクターなるものは興味のない人には理解できない人たち
ただこの本のような自筆原稿と言われれば違う気がしますが
でもうん百万払う気にはならないです
続編もあるようなので読んでみようかな