黄金を抱いて跳べ

作者は、高村薫さん
出版は、新潮社です
少し前にこの作品を原作にした映画を観たんですよ
どうも映画に納得できなかったから原作を読んでみました

お話は銀行強盗の物語
その手口は強引なまでの力任せ
側の変電所を爆発させて目をそらしたうちに銀行の地下金庫を襲うという作戦
銀行の地下金庫も爆発物でぶっ飛ばすんですよね
確かに古い作品なんですがあまりに手口が単純すぎませんか
そしてこの窃盗団の周りに現れるのが暴走族だったり公安だったり北朝鮮工作員に左翼団体まで登場
そこまで必要ですかね
それにわからないのが首謀者の一人北川さん
幸せな家庭がありながらこんな危ない仕事に手を出すんですよ
こりゃある意味異常者じゃないですか
そんな映画だったから原作はもっと映画で描き切れなかった何かがあるんじゃないかと勘ぐっちゃいました
そしたら原作もそうだったんですよ
こりゃ困っちゃいました
確かにフィクションですから現実離れしてるのは有りだと思うんですが、あまりにも突拍子もない
こりゃ、映画も原作も受け付けませんわ
まあ、大阪で育ったこともあって舞台の地名が懐かしかったり、ダイナマイトを輸送するトラックが通る場所が一宮や名古屋だったりとまたまた身近な場所で親近感がわいたりはしたんですがね