大統領の理髪師

監督は、イム・チャンサン
出演は、ソン・ガンホ、チョ・ヨンジン
公開は、2005年2月
こちらもソン・ガンホさんの主演作
シリアスとユーモアが持ち味って感じる作品です

ひょんなことから大統領の理髪師になってしまった人物の喜怒哀楽
この時代の韓国大統領はあの朴正熙さん
韓国経済が驚異的な発展を遂げた時代でもあり、軍人出身らしく反対勢力を弾圧し続けた時代
その結果は自らの暗殺で時代を終えました
そんな権力者の側に仕えれば身動きが取れなくなってしまいます
アメリカへも理髪師と同行するなど良いこともあったのでしょうが、大統領の側ではかくあるべきと自らを律したために不幸にも襲われてしまいます
多分どうでもいいような噂話を政府が流したからでしょうが、子どもは情報部に収監され、帰って来た時には歩くことができなくなっていました
理髪師ですから側には仕えていても側近ではないのでどうすることもできなかった収監
それでも文句も言わずに仕え続けた中での暗殺事件
仕えることを辞めた時に吹っ切れます
そして新大統領からの誘いも断り、家族との生活へ戻る活き活きとした姿
このあたりのコントラストをさすが名優と言われるソン・ガンホさんは完璧に演じてます
20年近く前の作品ですが名優は既に名優でした