薄化粧

監督は、五社英雄さん
出演は、緒形拳さん、川谷拓三さん
公開は、1985年10月です
爆発する心の叫びによって引き起こされる殺人
実の子さえも殺してしまうその怒りって何でしょう

大村崑さん演じる元刑事がどうしようもない女好きなのに心を満たしてくれる女性に犯人は会ったことがないと語っている
だから犯人にはそんな女性に出会ってほしいと言う
怪訝な顔をする川谷拓三さん演じる後輩の刑事
じゃあなぜ殺人を犯したのか
妻は大切なラジオを壊そうとしたから
子どもは母親に会いたいと言ったから
結婚しようとした娘が別の男と結婚しようとすると婚礼会場を爆破
いつも何かに怒りを感じながらの殺人
そんな中で心を満たしてくれる女性に出会った犯人
出会ってしまえば逃亡に幕が降ろされてしまう
何かに怒るってことは言い換えれば不平不満なんだけどそれが気力や活力にもなるような気がします
だからって人を傷つけたり殺したりしていいってことにはなりません
ただ、人を殺して死刑になりたかったなんていう最近のわけのわからに殺人動機に比べるとまともなような気もします
変なたとえで申し訳ないですが、だから今の社会はおかしいって思うんですよね