ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

作者は、サラ・ディングル
出版は、日経ナショナルジオグラフィック
こんな現実があるんですね
子どもの権利が叫ばれている時代に

親の権利しか認められない子どもたち
この本に書かれている現実を知れば、他人の精子卵子を使って子どもを授かることは悪に思えてくる
親の都合しか考えないし、知れば知るほど恐ろしくなる膨大な精子卵子の提供
子どもが欲しいなら違う方法を考えるべきではないのでしょうか
ドナーから生まれた子どもよりははるかに権利が認められている養子という制度もあるんだし
たとえ少しでも自分たちと繋がりがある子どもが欲しいという気持ちはわからないでもないですが
でも生まれてきた子どもが成人して何も知らされないのはやはりおかしい
そして知る術さえ多くの壁に阻まれているのだから
かといって自分に何十人も兄弟がいるということを知ってしまうのはどういうことなのだろうか
精子卵子を生体移植のように商売にしている人までいる現実
特に東南アジアの貧しい国を中心にして
今まではここまでしても子どもが欲しい人たちは凄い人たちだと思っていました
でもやっぱりそれは違うのじゃないかとも思うようになってきました
かなわぬ現実を受け入れることも必要ではないでしょうかね