スクリーンが待っている

作者は、西川美和さん
出版は、小学館です
あの心に迫りくる映画『すばらしき世界』の制作秘話のような作品
作者の西川美和さんは映画の監督さんです

あの映画は本当に閉塞感や行き場所のなさが心を締め付ける作品
原作の素晴らしさに監督の腕前、そして役所広司さんの演技とどれをとっても一流
またそれがまた合わさることで恐ろしいまでの相乗効果を生み出した作品でした
そんな映画の制作秘話ですので面白くないはずがありません
でも監督さんって大変なんだと変な驚きを覚えたりもしました
イメージ的には監督さんはふんぞり返って現場を見つめる天皇のような存在などと思置ていたのですが大違いじゃないですか
多分昔の監督さんの黒澤明さんなどの映画黄金時代はそうだったんでしょうが、今は全然違うみたいです
やはり映画製作となると数億のお金が動くようで、その資金集めの苦労は並大抵じゃない
そんなところにコロナの蔓延でしたからそりゃ大変だったんでしょう
天皇どころか会社の管理職とあまり違わない活動もしなきゃあならない
それでいて映画の製作にも目を配らないといけない
それでやっと作品が出来上がるのですから本当にありがとうって感謝の気持ちです
西川監督は今まで原作なしの作品ばかりだったそうですが、この作品で初めて原作のある作品を監督したそうですが、見事に原作を消化して更に高みに登ってるって感じ
ありきたりですが凄い、そして一流の監督さんです