監督は、シン・スウォン
出演は、イ・ジョンウン、クォン・ヘヒョ
公開は、２０２３年３月
映画の復元物語
こういう小粒な佳作も韓国映画の醍醐味
日本でもそうですが戦争などでフィルムがなくなってしまった作品が数多くあります
製作されたのはわかっているのにその作品を観ることができないのはとてもさびしいこと
どこかに残っていればいいのにと思うのですが時が経ちすぎてます
仕事でマイクロフィルムを扱ったこともあるのですが、その保存はデリケート
酸化してくると酢昆布の匂いがしてフィルムが波打ってきます
きっと映画フィルムもそうなんでしょうね
でこの映画は売れない映画監督が主人公
３作目の作品も鳴かず飛ばずで次の作品制作のめども立っていない
そんな彼女に舞い込んだ仕事は韓国初の女性監督が製作した映画の復元
途中で音声が失われている
まずは脚本が残っていないかの調査から始める
脚本が見つかって映像と合わせると、今度は映像が欠落している
今度はそのフィルム探し
当時この映画を上映した映画館を探すも見つからない
もうダメかと思った時にこの映画館に残されていた帽子のリボンにフィルムが使われていたことを発見
地味なお話なのに映画好きの琴線にはふれまくり
これぞ佳作ですよ
