揺れる大地

監督は、ルキノ・ヴィスコンティ
出演は、アントニ・アルチディアコノ、ジュゼッペ・アルチディアコノ
公開は、1990年1月
日本での公開は1990年ですが、本国イタリアでは1948年の公開
最後まで観ればやっぱりひねくれた終わり方

これは戦後すぐには日本で公開されなかったのがわかるような気がします
当時は共産主義に対して共感や憧れが御ふれていた時代ですから
この映画もそんな感じがよく現れているのですが、何度も言いますがひねくれてます
労働者である漁師と資本家である仲買業者
搾取される側と搾取する側の対立構図
それを打破しようと立ち上がる漁師
でもブレインもなくむやみに立ち上がっては失敗するのは目に見えている
自分たちで獲った魚は自分たちで売る
簡単そうで簡単にできることではない
それに資金が必要と頼ったのは資本家である銀行
無理に無理を重ねればひずみが出てしまう
そこへ嵐にもあって全てを失い、残ったのは借金だけ
最後には仲買業者の建造した船に乗って再起を目指すんですが
おいおい、これじゃあ負け犬じゃないですか