スパイ・ゾルゲ

監督は、篠田正浩さん
出演は、イアン・グレンさん、本木雅弘さん
公開は、2003年6月です
いやー、長いですよ、3時間超えですから
その上、その長さを見事に感じさせます

最近は2時間程度の映画が多いからさすがに3時間は長いです
それでもその長さを感じさせない映画もあるのですが、この映画はそうじゃあありません
どうやらこの映画も何を描きたかったのかよくわからないんですね
ゾルゲという人物の伝記なのか思想なのか
それとも日本の当時の社会なのか
何となくゾルゲはナチス嫌いでその思いからソビエトに協力したようにこの映画だと思われるんです
日本に対するスパイというよりはソビエトを思ってのスパイ活動
だからその活動の主になるのは日本がソビエトに対してどういう行動をとるか
そして実際に日本はソビエトを攻撃しようと思ってもいなかったからたいした情報でもなかったはずです
ただ自分の国や家族を純粋に守りたかっただけなのかもしれません
関係して処刑される尾崎秀実さんも世界情勢には明るい人で中国の侵略戦争が上手くいかないのはわかっていた人物
もちろん欧米と戦争をするば日本がどうなるかも知っていた人物
この人も単純に国や家族を守ろうとしただけかもしれません
それを止めようとして情報を流した
単純だけれどもささやかな抵抗です