監督は、バディム・パールマン
出演は、ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、ラース・アイディンガー
公開は、2022年11月
親衛隊大尉のラストでの滑稽さ
でもあなたにユダヤ人虐殺の責任がないわけではないのですよ
ただあのシーンはやっぱりこの映画のホッとする場面です
同じユダヤ人が殺されていく中で自分だけが生き延びていく後ろめたさ
そしてバレるかもしれないという不安を持っての収容所生活
どうして自分だけが生き延びていくのか
元々は収容所へ送られるトラックでサンドウィッチを譲ったことから彼の幸運は始まっている
サンドウィッチと交換で貰ったペルシャ語の本が彼の運命を変える
本当なら殺されるはずがペルシャ人と偽ることで親衛隊大尉のペルシャ語教師と生き延びる
嘘で固めた収容所生活
そして目の当たりにする同じユダヤ人の死
彼を助けるために死んだ隣のベッドのユダヤ人
仲間のために命を捧げた彼の死を見た彼の心に変化が起きる
自分が今度は命を差し出す番と決意したが、親衛隊大尉の手助けとアメリカ軍の侵攻でそれは叶わず生き延びる
実は彼が親衛隊大尉に教えたペルシャ語は全くのでたらめで、ある名簿から拝借したもの
そして彼の記憶が多くの収容者の名前の知る手助けとなる
ユダヤ人とペルシャ語を話すからイスラム教徒
やたらと敵対する二つの民族が助け合ったような映画
現実社会でもこうはならないでしょうかね