監督は、フローリアン・ゼレール
出演は、ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン
公開は、２０２３年３月
息子がオーストラリアから戻ってきた日に観た映画
親子関係に漂うこの重苦しさはなんでしょう
心を病んでしまった息子を見つめる父親
父親は厳しい教育を自分の父親から受けており、それに立ち向かって今の地位を築いているんですね
自分の父親のようにはならないという強い思いが息子の教育に現れている気がします
いつも優しい言葉をかけ暖かく見守りたいと思っている
しかし、息子は父親が自分と母親を置いて新しい家庭を築いたことで傷ついてしまっている
悩んだ末に自分の父親に相談に行くも冷たく突き放されるだけ
そして自分の父親に投げられた嫌だった言葉を息子にも放ってしまう
ますますおかしくなっていく息子
そして自殺未遂
運ばれた病院で精神科の治療をすすめられるも、息子の懇願に逆らえず家に連れ帰る父親
自分の人生を振り返っていつも息子に寄り添い、甘くなってしまう父親
そして取り返しのつかない事態が起こってしまう
この映画はある程度ストーリーを書かないと語れない作品
どうしてあんなに息子に優しいのか
何度も挿入される楽しかった日々
そして袋小路に陥っている現在
おそらく普通の人ならあの息子にあそこまで寄り添えなくて突き放してしまう
それであればこの映画の結末は違っていたはず
重苦しすぎますよ
