監督は、アキ・カウリスマキ
出演は、カティ・オウティネン、カリ・ヴァーナネン
1997年7月
監督のアキ・カウリスマキさんはフィンランドを代表する監督さんだそうです
画面は何となく昭和30年代の邦画を観ているような趣です
不況下のフィンランド、二人して職を失ってしまった夫婦の物語
夫は路面電車の運転手で妻は有名レストランの給仕長
夫の解雇など従業員を呼びつけてくじで決めるのだから公平だといえば公平なんですが驚きの一言
確かにこれなら文句の言いようもないのかもしれない
有名レストランはレストランごとチェーン店への身売りだから仕方がないのかもしれないが、今まで働いていた従業員が雇用される余地はないでしょうね
二人して仕事を探すのだけれど不況下ではどうしようもない
怪しい転職ブローカーに金を取られたり、就職先では給与の未払いとやることなすこと上手くいかない
それなのに驚くのは金を増やせないかと車を売った金をギャンブルにつぎ込んで失敗しちゃうこと
これって日本人の倫理観ではちょっとじゃないですか
それをしれっと描くのはフィンランド人気質なんでしょうか
不思議と画面には引き付けられるのですが、俳優さんたちはいたって無表情
これもフィンランド流なんでしょうか
もう何作品かを観てみて評価したい監督さんですかね