堤清二 罪と業 最後の「告白」

作者は、児玉博さん
出版は、文藝春秋です
堤清二さんといえばあのセゾングループの総帥
そして作家の辻井喬さんでもある

そして父親は衆議院議長も務めたあの堤康次郎さん
異母弟は西武鉄道プリンスホテルの総帥堤義明さん
危ない橋を渡りながら地位をつかんだ父親を見てるとアメリカのケネディ一家
あちらは兄弟仲が良かったけれどこちらははたから見れば骨肉の争い
年上ながら後継者には指名されなかった堤清二さん
弟を守っていくと言いながらライバルとして争った兄弟
インタビュー時の自信満々の言動
人のことなど無頓着に発せられるその言葉
そして弟を見下したその言動
これこそ業の世界
それでどちらかが生き残ったかといえば共倒れ
お互い会社では君臨するワンマン社長
イエスマンしか周りに置かない経営体制
これは崩壊してもしかり
そして誰も手を差し伸べないのもしかり
読めば読むほど嫌悪感を感じる人物
まあそれでもすごい経営者であったことは間違いはない
誰でもがこの域までなれるはずはないのだから