戦時下の大衆文化 統制・拡張・東アジア

編集は、劉建輝、石川肇
出版は、KADOKAWAです
先の戦争で日本は何をしたのか
それを文化面から分析です

戦闘や現地での生活を描いた作品は多々あります
この本は、小説や映画、音楽などの文化面から占領政策を描いています
映画でいえば満州での満映が有名です
山口淑子さんこと李香蘭さんを主演にしての作品の数々
敗戦とともに消え去るその全貌は謎のまま
同じようなことを中国の占領地でもしていたのは知りませんでした
知らなかったのは多くの作家が占領地に渡り現地の様子を伝えて戦争に協力していたこと
都合の悪いことは隠して夢の世界だけを宣伝する
拒否できなったことは理解できますが何だかなあ感じです
その最たるものが芥川賞の受賞作品
国策に合わせて決まった受賞作品
そんなことまで行われていたなんて知りませんでした
それを強く主張した大作家先生
ただこれが通じたのは日本国内だけじゃないでしょうかね
現地の人たちがこれを受け入れたか甚だ疑問です
大衆の娯楽を見る目は政治家先生などは足元にも及ばないぐらすごいんですよ
いかにもっていうような作品を自らすすんで見て、礼賛することなんてありません
文化・芸術で戦争を推進するなんて政治家さんぐらいしか考えませんよ