監督は、石井裕也さん
出演は、宮沢りえさん、磯村勇人さん
公開は、2023年10月です
これが障がい者施設の現実であるならばあまりにも恐ろしい
でもこの劣悪な環境で正常な精神を持ち続けるのも難しいのでしょうか
賞を獲りながらその後作品が書けなくなった主人公がある障がい者施設で働き始めることからお話が始まります
フリーターながらアニメの制作を続ける夫との暮らし
二人は先天的に病を持って生まれた子どもをなくしている
働き始めて目の当たりにした障がい者施設の現状
汚物の処理から入所者からの暴力
反対に働く者から入所者への暴力や虐待
仲良くなった同僚からの容赦ない言葉と自分の過去との対比
生きていて価値のないものは消えてもらうしかないという考えを持つ若者に同じ考えをあなたはしていると言われる主人公
新しい命を授かったことで過去がトラウマとなって彼女に襲いかかる
障がいを持った子どもなら中絶を考えることは彼の考えと同じなのか
苦悩の中から再度筆をとり始めた彼女で前で起こる同僚による犯行
殺すことは何ら悪いことではないという考え
倫理上はわかっていても現実に出くわした時にどういう対応ができるのか
あまりにテーマが重くて、重苦しさの漂う画面
でも目をそらしてはいけない今なんですよね
しかし、苦悩に満ちた宮沢りえさんの演技
全てから苦悩があふれています