ロストケア

監督は、前田哲さん
出演は、松山ケンイチさん、長澤まさみさん
公開は、2023年3月です
これまた重いテーマの映画です
そして本当にもうそこまで来ている世界

正直言えば自分の親が定年になるんで生きているとは思っていなかった
1930年生まれの親父は90になっていた
そして寝たきりで頭はボケていた
そして今お袋が親父の年齢を超えた
これが日本の社会の現実
まだこちらは定年後で時間的には余裕があった
でも50代で同じような状況になっていたら
この映画でも出てくるけれど、子どもの教育に親の介護、そして生活のための労働
生きるのが精いっぱいで余裕なんて金銭的にも心理的にもありはしない
だから殺していいなどと言うつもりはない
でも自分の生活のためにどうすればいいのか
親父なんかも自分で食事を摂ることはできず、最後は点滴だけで生きていた
生きているだけ、いや生かされているだけ
間違いなく親父みたいな人たちがこれからどんどん増えていく
そして病院の病床を圧迫し、政府の医療費負担を圧迫していく
そして年金は払い続けられる
主人公の行った行為は殺人
でも主人公が言うように家族を苦しみから解放した一面もある
安楽死が認められる国もあるという
もう真剣に話し合う時期が来ているのかもしれません