作者は、キム・フン
出版は、新潮社
ハルビンで伊藤博文を暗殺した安重根の物語
日本では千円札の図柄にもなった初代の総理大臣
そんな人物がなぜ暗殺されたのか
暗殺した安重根さんは韓国の独立運動家と言われている
長い間の清による半植民地から日清戦争の日本の勝利による新しい時代が来ると期待した韓国の人たち
しかし清が日本に変わっただけだった
結局支配される体制はそのまま
即位した国王は日本の言いなり
そんな時代に韓国の真の独立を求めた戦った人たち
ただ近代化の進んだ日本に戦いを挑んでも結果は見えていた
ただり着いたのは暗殺というテロ行為
安重根さんは韓国では英雄ではあるけれど、中国や北朝鮮ではテロリストしての評価しか下されていない
その上暗殺した相手は韓国総監で、韓国のナンバーワンであっても日本のナンバーワンではない人物
それで韓国に対する日本の対応が変わるはずもない
暗殺が行われても国の体制が変わらないの近代国家
そして彼の行為はやがて韓国併合という国家の消滅を招いてしまう
やはりこういう人物を英雄視するのは間違っている気がします
この本を読んでも彼のとった行動はやっぱり単なるテロ行為に思えてしまう