ペイン・アンド・グローリー

監督は、ペドロ・アルモドバル
出演は、アントニオ・バンデラス、アシエル・エチェアンディア
公開は、2020年6月
そうか役柄とはいえアントニオ・バンデラスさんもこんなにお年をめしたのか
とはいえ実にいい味をだしてみえます

最初この映画はダメかなと思ってしまった
引退同然の映画監督の回想録
まず貧しい幼少期の思い出場面、そいて現実にはヘロインにおぼれ、健康に不安をおぼえる年老いた監督
こりゃあ、暗い話になる予感がプンプン
こっと途中で気が散りだしスマホをいじったりしてストーリーがわからなくなるあのパターンに陥るはず
ところがなぜかそうならない
約束をすっぽかし、和解したはずの俳優に悪態をつく
それなのにヘロン欲しさに俳優にスリスリ
嫌な奴なのにやたらと親近感を覚えてしまう
その上またやり直そうとしだすのだから拍手喝采
そして幼い時に家の修理代の代わりに言葉教えた青年が描いた自画像との再会
おおー、こういう回想記もありなんじゃないと思えてくる
なんかサディスティックに人を傷つけたくなる時ってあるじゃないですか
全然本心からじゃないのしてしまった、あの瞬間
そんな気持ちがよみがえる映画でした
そんなこと思ったこともしたこともないってか