ルワンダ中央銀行総裁日記

作者は、服部正也さん
出版は、中央公論新社です
中央銀行の総裁を他国から招聘していたんですね
やはりそれ相応の人が選ばれていたとこの本を読むとわかります

ルワンダといえばジェノサイドの国というイメージ
何十万という人々が虐殺された国家
ただ作者が赴任した当時はアフリカでも最貧国のひとつでいかに国を発展させるかを政治家が真摯に考えていた時代
そんな国の経済の立て直しのために派遣されたのが作者
なぜ他国からと思っていたのだけど人材がいないのだから仕方がない
植民地の面倒をみれなくなったヨーロッパ諸国が独立を推進
しかし利権は握ったままで
経済的に自立できないままの国家
そんな中でも指導力のある指導者が現れ、自国の経済的自立を目指す
しかし、ノウハウを持った人材が自国にはいない
日本銀行で働き、東南アジアの経済的自立のために尽力した作者が選ばれたのは当然のこと
次々と経済政策を実行し、アフリカの模範生と言われるまでの国家にしたのは彼の経済政策があったからこそ
ただ、経済的発展は国民の中に貧富の差を生み出す
また、他国からの妬みの対象となってしまったよう
それがあのジェノサイドの原因じゃないのでしょうか